下野国・足利散歩 
       2019年11月30日(土)      
東武線足利市駅に降りて、駅舎内で自転車を借りて市内を散策。
 足利学校 
 足利学校は、日本で最も古い学校。室町時代から戦国時代にかけて関東では、誰もが憧れる最高学府でした。 創建は、奈良時代とも、平安時代ともいわれているが、はっきり歴史に姿を現すのは室町時代です。1439年、関東管領の上杉憲実は、現在国宝に指定されている書籍を寄進し、鎌倉円覚寺から僧快元を招いて初代の庠主(しょうしゅ=校長)にして、足利学校の再興に努めた。その後も、学問の灯を絶やすことなくともし続け、学徒3,000人といわれるほどに隆盛して、1549年には、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルにより、「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に紹介されたのです。しかし、江戸時代になり、幕府が朱子学を採用することによって、易学中心の足利学校の学問は時代遅れとなり、明治5年、ついに幕を下ろしました。それでも、足利学校の精神は心の拠り所として市民の中に連綿として生き続け、今もなお、教育の原点、生涯学習の拠点として、学びの灯をともしています。
足利学校の国宝、重文を多数含む蔵書32,000冊に及ぶ貴重な資料を保管 
 宝物などを格納する壁を漆喰仕上げにした耐火蔵  燃料用木材や食糧等を保管する物置