大原の里


浄蓮華院    来迎院 
1969年、永六輔作詞、いずみたく作曲、デューク・エイセスに歌われたヒットソング
浄蓮華院
承徳2年(1098年)、魚山声明の根本道場として建立された融通念仏本堂。本尊は阿弥陀如来で、ほかに不動明王、観世音菩薩、地蔵菩薩が祀られている。宿坊であり、お勤めや法話に参加できるほか、希望すれば写経ができる。大原の三千院一帯を指す魚山の地は、古くから声明の里で知られる。声明とは、節をつけて経を唱えるもので、慈覚大師が唐から伝え、「融通念仏宗」の宗祖良忍上人が大成した仏教儀式音楽のことです。 
 来迎院
  平安時代前期に慈覚大師円仁天台声明の道場として創建したのに始まると伝えられる。天仁2年(1109)融通念仏の祖とされる聖応太師良忍がこの寺に入寺して再興した。それにより勝林院を本堂とする下院と来迎院を本堂とする上院が成立し、この両院を以て付近一帯は「魚山大原寺」と総称されるようになった。以来、大原で伝承されてきた声明は「天台声明」や「魚山声明」と呼ばれている。その後、たびたび焼失したが、その度に再建され、現在の建物は天文2年(1533)に再建されたものである。江戸時代には江戸幕府から朱印状を与えられている。 本尊は薬師如来坐像(中央)で、ふくよかな表情は、温かみがあり、両脇には、やや小ぶりな釈迦如来坐像阿弥陀如来坐像が鎮座している。両脇手前には、向かって左に不動明王立像、右に毘沙門天立像が安置しています。薄暗い堂内に燭光に照らされた三像は、神秘的で、来観者はしばし敬虔な気持ちにさせられます。いずれも平安時代の作で重要文化財です。


       



                                                                                                                                                      * 写真は一部、web上から拝用させていただいています