鞍馬寺
鞍馬寺
  鞍馬寺は、寺伝によると宝亀元年(770)、鑑真和上の高弟鑑禎(がんてい)上人によってご本尊に毘沙門天を奉祀して創建されました。のちの延暦15年 (796)に造東寺長官の藤原伊勢人が堂塔伽藍を建立し、千手観音も合わせ祀りました。

 かくして、皇室、幕府、庶民に至るまで幅広い信仰を集めてきました。昭和22年に鞍馬弘教が立教開宗されて、鞍馬寺はその総本山となり、今日に至っています。

 また、鞍馬寺は身心共に安らぎを得られる大自然の宝庫でもあります。山域全体を鞍馬山自然科学博物苑として、採集を禁止し、感謝の心で自然に接するように努めています。春の花に始まって、全山綠に包まれやがて紅葉が山を彩り冬はに包まれ、静かで、美しい四季の巡りの中に、古式豊かな年中行事が慣行されます。古来「枕草子」などの文学にも登場し、牛若丸(義経)とのゆかりも伝わるなど、山内には1200年の歴史を物語る由緒深い史跡が多く散在しています。
 
由岐神社
 由岐神社の例祭は鞍馬の火祭と呼ばれ、多くの里人がかがり火を持って神霊を迎える
行事で、山一面が赤く染まり、神秘的な光景を描く京都三大奇祭のひとつとして名高い