大安寺 ・ 南宗寺
【 大安寺 】
【 南宗寺 】
南宗寺   (nanshuji-temple)
  臨済宗南宗寺は、堺第一の禅宗寺院として町衆文化の向上に寄与してきました。弘治3年(1557 大徳寺九十世・大林宗套を開山として
三好長慶が父、元長の菩提を弔うために創建しました。当初は宿院町南方にあったが、大阪夏の陣で焼失しました。元和元年(1617)当寺の住職であった沢庵宗彭により、現在地に再建されました。「龍興山」と書かれた扁額のある総門を入ると正面に、上層に手すりの付いた二階建ての三門が西向きに建っている。細部は仏殿と同じく禅宗建築の技法を示しており、正保4年(1647)道営の棟札を書き写した資料が残る。境内の石橋を渡ると仏殿の前に出る。入母屋造り・本瓦葺きで府内では唯一の仏殿建築です。内部には狩野信政作の「八方睨龍」を一面に貼った天井空間 としている。仏殿は棟札から承応元年(1652)建築と確認できるが、仏殿の右方にある唐門も梁に彫られた模様の形や柱の前に突き出した彫物から、同時期の建物と考えられている。古田織部の作といわれる方丈枯山水の庭園は生憎拝観不可で鑑賞出来なかった。境内には、伝德川家康墓、武野紹鷗、三好一族墓、津田宗及一門供養塔などがある。
本堂 三好長慶像