その2  
琵琶湖疎水
 
 蹴上インクライン:
  琵琶湖疏水は京都と大津間の船の輸送を用途の一つとしていたが、落差の大きい場所は船が運行できないので、台車に船を載せて上下させる傾斜鉄道(インクライン)を蹴上船溜りと南禅寺船溜りを結ぶ延長640メートル、敷地幅22メートル、勾配15分の1の路線で、運転用の巻き上げ機は蹴上発電所の電力で運転した。当初は、琵琶湖~京都三条~伏見~大阪への物資や人の運搬に多大な貢献をしてきたが昭和期に入ると、鉄道などの交通機関の影響で舟運の利用は大きく減少し、昭和35年にその役割を終えた。
ねじりまんぽ:  
  ノスタルジックな赤レンガトンネルの上に運搬船に乗せられた重い船が行き来するインクラインが通っているので、その重みに耐えられるようこのトンネルはレンガを螺旋状にねじれた様に組んで作られています。そのため「ねじりまんぽ」と呼ばれました。
 南禅寺水路閣
   明治21年に建築された全長93.2m、高さ9mのアーチ型橋脚の水道橋です。ローマの水道橋をモデルにして、レンガと花崗岩で造られた水路閣は、南禅寺の境内の中を貫いているが長い年月とともに、樹木に覆われた境内の雰囲気に溶け込こんで素晴らしい景観を生み出している。