今回の散策は、雰囲気を変えて、横浜山手地区を歩いてみることにしました。1859年に開港した
横浜
は、明治に入ってからは外国との貿易拠点として飛躍的な発展を遂げ、多くの外国人が居住して、西洋、東洋文化が根付きました。日本最初のビール、パン、アイスクリーム、石鹸、ガス燈、公園、競馬場、テニスコートそしてプロテスタント教会等々、今日あたりまえにあるものの多くが横浜から始まりました。その横浜は、関東大震災において多大な被害を蒙り、幕末から明治初期に建てられた多くの建造物は失われましたが、横浜山の手地区には、当時を語るようにその遺構が残されていました。
散策コースは
イタリア山庭園
、
外交官の家
、
ブラフ18番館
、
山手教会
、
フェリス女学院
、
山手公園
、
君が代ゆかりの妙香寺
、
日本最初のビール醸造所キリン園跡
、
ベーリックホール
、
エリスマン邸
、
ジェラール瓦製造所跡
、
外人墓地
、
岩崎博物館(ゲーテ座)
、
イギリス館
、
大仏次郎記念館
、
港の見える丘公園
、
フランス領事館遺稿跡
、
ヘボン博士邸跡
そして
山下公園
を遊歩し、公園内の
「赤い靴はいてた女の子像」
の前では、皆で合唱をしました。徒歩数約10,000歩の比較的短いコースでしたが、丘を登り、下りする起伏に富んだコースで、日ごろの運動不足を補うに十分な散歩でした。締めくくりは、横浜中華街の飯店において今日の反省と、日常の話題や事件を肴に大いに語り、和気藹藹の交流を深めました。(石井義文)