明治生命館 

07.明治生命館 
  三菱一号館歴史資料室&美術館明治生命館は、昭和9年(1934)3月、3年7ヵ月の歳月をかけて竣工しました。古典主義様式の最高傑作として高く評価され、わが国近代洋風建築の発展に寄与した代表的な建造物と言われています。設計は当時の建築学会の重鎮であった東京美術学校(現、東京芸術大学)教授岡田信一郎です。
同氏は、明治16年(1883)東京生まれ。東大建築学科卒。大正から昭和初期にかけて、歌舞伎座、ニコライ堂修復、日本銀行小樽支店など、建設当時から話題になった作品を多く手がけた建築家です。
  昭和20年(1945)9月12日~昭和31年(1956)7月18日まで、11年間、アメリカ極東空軍司令部として接収されました。この間、昭和27年(1952)まで2階の会議室が連合国軍最高司令官の諮問機関である対日理事会の会場として使用されました。マッカーサー総司令官もこの会場で開催された会議に何回も出席しています。また、2022年10月、世田谷区二子玉川にある「静嘉堂文庫美術館」の展示ギャラリーが、同館に移転しています。 

マッカーサーが幾たびか出席した会議室